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九條衣の袈裟(くじょうえのけさ)

開山二世伝衣 九條衣の袈裟(かいさんにせでんえくじょうえのけさ)

本堂左奥にある金襴九條の大袈裟は、寺伝過去帳によれば、京極長門守御守殿「常高院殿松岩榮昌大姉」の御寄進によるもので、寛永6年に寄進されたとある。常高院は織田信長の妹「お市の方」の次女「お初の方」(永禄13年〔1570年〕?~ 寛永10年8月27日〔1633年9月30日〕)のことで、寳泉寺第八世住職揚岩龍播和尚の母親で、徳川三代将軍家光公の叔母になる。揚岩龍播和尚は家光公の従兄弟である。「お初の方」は、浅井三姉妹の次女で、三姉妹は、天下をめぐる豊臣・徳川両家の争いに大きく関わった事から、母「お市の方」と並んで戦国の女性の代名詞として語られる事が多い。